万年筆を使っていた偉人たち

万年筆は、昔から多くの偉人たちに使われてきた筆記具です。


国家のトップが署名に使い、
作家が作品を書き、
思想家や科学者が考えを整理するために使ってきました。


この記事では、
実際に万年筆を使っていたことで知られる人物たちを紹介しながら、
なぜ彼らがこの道具を選んだのかを見ていきます。


エリザベス2世

Image: Wikipedia

イギリス女王として長年公務を担ってきたエリザベス2世は、

公式文書や法案の署名に万年筆を使っていたことで知られています。


署名って、本来はただ名前を書くだけの行為のはずなのに、

そこにはその人の立場や責任、覚悟みたいなものが滲むんだなと感じます。


実際、彼女は即位の際に

「私の全生涯を、長いか短いかにかかわらず、皆さんのために捧げる」

と宣言しています。


その言葉を知ったうえで考えると、

あの一筆一筆にも、同じ覚悟が込められているように思えてきます。


万年筆って、やっぱり少しだけ

“丁寧に書こう”と思わせてくれる道具だと思うんです。


あの静かな署名の時間を見ていると、そんなふうに感じます。


ジョン・F・ケネディ

Image: Wikipedia

アメリカ第35代大統領ジョン・F・ケネディは、
法案への署名の際に複数の万年筆を使うことで知られています。


一本のペンで書ききるのではなく、
いくつかのペンを使い分けながら署名をしていく。


そしてそのペンは、
関係者や功績のあった人たちへと贈られていました。


ひとつの署名が、
ただの手続きではなく、
「誰と成し遂げたものか」を示すものになっている。


そんな在り方が、とても印象に残ります。

Image: Associated Press

ケネディは、こんな言葉も残しています。


「我々すべてが等しい才能を持っている訳ではない。
しかし、我々すべては才能を伸ばす等しい機会を持つべきだ。」


「人は死に、国は興亡するかもしれない。
しかし思想は生き続ける。」


その言葉を思い返すと、
あの署名の一つひとつも、
ただの“今の決断”ではなく、
未来へと続いていくものだったのかもしれません。


実際に、モンブラン からは、
彼の名を冠したモデルも発売されています。


ジョン・F・ケネディ スペシャルエディション。

Image: montblanc.com

深いブルーのボディは、
彼が愛した海や、自由を象徴する色とも言われていて、
細かなディテールにも、その人物像がさりげなく表現されています。


ひとりの人物の思想や生き方が、
こうして一本の万年筆として残り続けているのを見ると、
書くという行為の重みを、改めて感じさせられます。


アーネスト・ヘミングウェイ

「老人と海」でノーベル文学賞を受賞したヘミングウェイは、
シンプルで無駄のない文章で知られる作家です。


彼は、書くことだけでなく、
使う道具にも強いこだわりを持っていました。


中でも愛用していたことで知られているのが、
Parker 51 fountain pen です。


「大金を積まれても、使ったことがないものの宣伝には加担しない」


そう語っていた彼が、
実際に広告に登場した数少ないプロダクトのひとつでもあります。

Image: parker-japan.jp

ペン先が覆われたフーデッドニブ構造によって、

インクの乾きを防ぎ、かすれにくく滑らかな書き心地を持つこの一本。


日々の執筆を支える、実用的な道具でもありました。


余計なものを削ぎ落としながら、

本当に必要な言葉だけを残していく。


その書き方と、

静かにインクを紙に乗せていく万年筆の感覚は、

どこか重なるものがあるように感じます。


大谷  翔平

Image: Wikipedia

現代においても、「書くこと」を大切にしている人は少なくありません。


その代表的な存在のひとりが、大谷翔平選手です。


高校時代から目標達成シートを使い、
自分の目標や課題を書き出しながら成長してきたことはよく知られています。

また、日本ハム時代には、
シーズン目標を達成した際のご褒美として、
中田翔選手 から万年筆をプレゼントされた、というエピソードも語られています。


詳しい使い方まではわかっていませんが、
それでも「書くこと」を大切にする人が、
万年筆という道具に触れているというのは、どこか象徴的です。


目標を書き出し、
それをひとつずつ現実にしていく。


その積み重ねが、
今の姿につながっているのかもしれません。


まとめ

時代も、立場も違う人たちが、
それぞれの場面で「書くこと」と向き合ってきました。


国の意思を示すために書く人。
言葉で人の心を動かすために書く人。
自分の考えを整理するために書く人。
そして、未来を描くために書く人。


その理由は違っていても、
ひとつ共通しているのは、
書くことで、自分の内側と向き合っていることだと思います。

万年筆は、少しだけ手間のかかる道具です。


でもその分、
書くスピードがゆっくりになって、
自然と考える時間が生まれる。


何を書こうか、
どんな言葉にしようか、
少し立ち止まって考えるようになる。


その時間が、
思っている以上に大事だったりするのかもしれません。

万年筆って、

ただ文字を書くための道具ではなくて、

少しだけ立ち止まって考える時間をつくる道具なのかな、と感じます。


もし最近、

あまり手で書くことがなくなっているとしたら、


お気に入りの万年筆で、

少しだけ何かを書いてみるのもいいかもしれません。


きっと、いつもとは少し違う時間が流れるはずです。