アナログ派のための

ブリーフケースを作っています

「いつか、&Liebeらしいブリーフケースを作りたい。」


その想いは、ずっと心の中にありました。


一般的なブリーフケースは、どこか硬く、カチッとした印象のものが多い。


&Liebeらしいやわらかさを残しながら、ペンやノート、手帳を大切にするアナログ派の方が使いやすいバッグを作りたい。


ただパソコンを運ぶだけではなく、


「お気に入りの文具と一緒に、書く時間を持ち歩けるバッグ」


そんな想いから開発を始めました。


何度も試作を重ね、3rdサンプルでようやく形が見えてきたので、今回はその様子をご紹介します。(2026年7月)

やわらかさを表現するために、

素材を組み合わせました

まずこだわったのは、バッグ全体の雰囲気です。


メインには、&Liebeでも人気の「ペブルヌメ」を使用しました。

やわらかく手に馴染み、傷も目立ちにくいので、毎日気軽に使える革です。


ところが、最初の試作をすべてペブルヌメで作ってみると、少し物足りなさを感じました。


革の質感がすべて同じなので、全体がのっぺりとして見えてしまったのです。

2ndサンプル

そこで、バッグの輪郭となるラインやハンドルには、スムースレザーを採用しました。


異なる質感を組み合わせることで、

やわらかい印象を残しながらも、全体が引き締まり、上品な雰囲気に仕上がりました。


この切り替えは、今回のブリーフケースの大きなポイントのひとつです。

一番悩んだ、フロントポケット

今回、一番悩んだのがフロントポケットです。


一般的なブリーフケースなら、

「スマートフォンが入る」「収納力がある」といった機能を持たせることが多いと思います。


もちろん僕も、最初はその方向で試作しました。


スマートフォンが入るようにマチを付けてみたのですが、完成したバッグを見た瞬間に違和感がありました。


前面だけが膨らみ、バッグ全体のラインが崩れてしまったんです。

2ndサンプル

便利にはなりましたが、ダボっとして、美しさがなくなってしまいました。


そこで思い切って考え方を変えました。


このポケットは、収納力を増やすためではなく、デザインのために付けよう。


そう決めて、マチはできるだけ薄くし、バッグの面に自然と馴染む仕様にしました。

3rdサンプル

薄いノート程度なら収納できますが、主役は収納ではありません。


便利さだけではなく、「持ちたくなる美しさ」を優先した結果、この形になりました。

ペンもノートも、

迷わず取り出せる収納に

このブリーフケースで大切にしたかったのは、パソコンだけではなく、ペンやノートも気持ちよく持ち歩けることです。


アナログ派の方にとって、ペンや手帳は仕事道具であると同時に、考えを整理したり、気持ちを整えたりするための大切な存在だと思います。


だからこそ、バッグの中で埋もれず、使いたいときにすぐ手に取れる収納を考えました。


片側には、ペンを一本ずつ収納できる2本のペンホルダーを設けています。

バッグの中で転がりにくく、ほかの荷物とぶつかりにくいので、お気に入りのペンも安心して持ち歩けます。


その横には、2つの仕切りポケットを付けました。


手帳や小さなノート、財布、充電器などを整理できますが、用途を細かく決めすぎず、使う方が自由に使えるシンプルな構成にしています。

さらに、その裏側にはノートPCが入る大きなポケットを設けました。


出し入れのしやすさを考えて少しマチを付けているため、ノートPCも無理なく収まり、スッと取り出せます。

ノートPCを使わない方は、A4サイズのノートや書類を入れるスペースとしても使えます。


デジタルのガジェットも、紙のノートや手帳も、どちらも自然に持ち歩ける。


そんな収納を目指しました。

バッグの中で迷子にならない

ファスナーポケット

先ほどの仕切りポケットの反対側には、ファスナーポケットを設けました。

イヤホンや鍵、財布、リップクリームなど、小さなものはバッグの中で意外と迷子になりがちです。


必要なときに「あれ、どこに入れたっけ?」と探す時間は、意外とストレスになります。


だからこそ、すぐに取り出したいものを一か所にまとめられるファスナーポケットを設けました。

ファスナー付きなので、移動中に中身が飛び出す心配も少なく、貴重品も安心して収納できます。


細かなものがきれいに収まるだけで、バッグを開いたときの見た目もすっきり。


仕事中でも、お気に入りの文具にすぐ手が届く、心地よい収納を目指しました。

しっかり持てるハンドルに

ハンドルには、厚みと硬さのあるしっかりとしたスムースレザーを使用しました。


ブリーフケースは、荷物を入れるとどうしても重くなります。


そのため、見た目だけではなく、手に持ったときの安心感や持ちやすさにもこだわりました。

ハンドルが細すぎると手に食い込みやすく、反対に太すぎると野暮ったい印象になります。


何度もバランスを確認しながら、持ちやすさと上品さの両方を感じられる形に整えています。


スムースレザーのハンドルは、ペブルヌメの本体に対するアクセントにもなっています。


手に取った瞬間に、少し気分が上がる。


そんな高級感も持たせたいと思いました。

床に置くことも考えて、底鋲も

バッグの底には、底鋲を取り付けています。

仕事先や外出先では、どうしてもバッグを床や机の下に置く場面があります。


底鋲があることで、革が直接床に触れにくくなり、汚れや擦れを少しでも防ぐことができます。


また、底面をしっかりと作ることで、荷物を入れたときにも形が崩れにくくなります。


大きく目立つ部分ではありませんが、長く使っていただくためには欠かせない仕様だと考えました。

大きすぎないサイズ感

横37cm × 高さ27cm × マチ9cm


13インチクラスのノートPCやA4サイズの書類はもちろん、手帳やノート、ペンケースなども無理なく収納できます。


一方で、大きすぎないので電車の中やカフェでも扱いやすく、持った姿もすっきりとした印象になります。

そして、重量は約980g


革の質感や自立する構造はしっかり残しながら、毎日持ち歩いても負担になりにくい重さを目指しました。


荷物をたくさん運ぶためのバッグではなく、お気に入りの文具と、必要なものだけを気持ちよく持ち歩くためのブリーフケース。


そんなサイズ感に仕上がっています。

どんなものが入る?

今回のブリーフケースは、「たくさん入るバッグ」を目指したわけではありません。


毎日の仕事やカフェでの作業に、本当に必要なものを気持ちよく持ち歩けること。


その使い心地を大切にして収納量を決めました。

実際には、

  • 13インチのノートPC
  • A5サイズの手帳やノート
  • トラベラーズノート
  • ペンケース
  • A4クリアファイル
  • 500mlのペットボトル
  • ペンケース
  • 財布やイヤホンなどの小物

これらを無理なく収納できます。

さらに、ファスナーは側面の下まで大きく開く設計にしました。

開口部が広く開くので、中がひと目で見渡せ、必要なものをスッと取り出せます。


バッグの奥で荷物を探すストレスが少なく、ノートPCや手帳も引っ掛かりにくいのが特徴です。


毎日使うものだからこそ、「入ること」だけではなく、「取り出しやすいこと」まで考えて設計しました。

目指したのは、硬すぎないブリーフケース

今回作りたかったのは、いかにも仕事用という硬い印象のブリーフケースではありません。


ジャケットにはもちろん、シャツやニット、少しカジュアルな服装にも自然に合わせられる。


そんなバッグを目指しました。

ペブルヌメのやわらかな表情を残しながら、スムースレザーのラインで全体を引き締める。


収納は、ノートPCだけを中心に考えるのではなく、ペンや手帳、ノートを使う人の目線で整える。


便利さだけを詰め込むのではなく、持ち歩く姿まで美しく見えるように考える。


ひとつずつ試作と修正を重ねながら、ようやく3rdサンプルで、目指していた形が見えてきました。

まだ完成ではありません

今回ご紹介したものは、現在開発中の3rdサンプルです。


全体の形や収納はかなり理想に近づいてきましたが、細かな部分はもう少し調整したいと考えています。


僕自身が心から使いたいと思えるものになって、初めて皆さまにお届けしたい。


完成まで、もう少しだけ時間がかかるかもしれません。


それでも、文具などのアナログなアイテムを大切にしている方にとって、


お気に入りのペンやノートと一緒に、毎日持ち歩きたくなるブリーフケースに仕上げたいと思っています。


完成までの過程も、これから少しずつご紹介していきます。


ぜひ、楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。