
100円でこの書き心地!?
ダイソー万年筆が
予想以上によかった話
万年筆というと、高級で手入れが大変…そんなイメージがありますよね。
でも、実は今、100円ショップでも万年筆が買える時代!
先日、ふとダイソーの文具コーナーでペンやノートを眺めながらなんとなく棚を見ていたら、
「万年筆」という文字が目に飛び込んできました。
「え、100円で万年筆!?」と半信半疑になりながらも、好奇心に負けてその場で購入。
というわけでこのブログでは、ダイソーの100円万年筆を実際に使ってみたリアルな感想と、魅力や注意点をじっくりレビューしていきたいと思います。
1.
ダイソーの万年筆ってどんなもの?

そもそも、万年筆が100円で買えるってすごいことですよね。
少し前までは「万年筆=数千円以上」というのが当たり前だったのに、まさかの税込110円。
さすがダイソーです。
気になるスペックはこちら:
・価格:110円(税込)
・重さ:約13g(キャップ含む)
・インク:内蔵式(カートリッジ交換不可)
・インク窓付きで残量が見える
・キャップ内部にスプリング入りで気密性UP
・インク色:ネイビー(黒と赤タイプもあります)
特に驚いたのは、インクが最初から内蔵されていて、買ってすぐに書けるという点。
わずらわしいカートリッジの取り付けも不要で、メンテナンスフリー。
まさに「気軽に万年筆デビューしたい人」にぴったりの設計です。
2.
デザイン

外観はシンプルな樹脂ボディ。
いかにも「安い!」という見た目ではあるものの、インク残量が見える窓がついていたり、細かな工夫が見て取れます。

小窓がついているので、インクの残量が目視でき、「あとどのくらい使えるかな?」が一目でわかるのは便利。
たった13g
チロルチョコ1個程の重さ

手に取るととても軽く、その重さはわずか約13g。
長時間筆記しても疲れにくく、軽い万年筆が好みの方にはピッタリです。
ただし、やや樹脂のチープ感があるので、高級感を求める人には物足りないです。
ペン先を観察

ダイソーの万年筆のペン先(ペン先)は、非常にシンプルで無地に近いデザインのスチールニブ。
装飾や刻印は最小限で、中央に丸いハート穴がひとつ。
見た目の印象としては、プレピーのペン先と非常によく似ています。

左:ダイソー万年筆 / 右:プラチナ プレピー
プレピーのニブには「P」マークと「03」の表記があり、より製品情報がしっかりと刻印されていますが、形状やサイズ感はかなり近いです。
ニブの金属感や反射の具合もほとんど同じように見えるので、おそらく同系統の汎用的なペン先を採用していると考えられます。
キャップに
インクが乾きにくい工夫
このダイソー万年筆、実はインクの乾きにくさにも工夫がされています。
写真を見ていただくとわかる通り、キャップの内部にはバネが内蔵されており、ペン先をしっかりと押さえ込む構造になっています。
このバネの力によって、キャップが閉まるとペン先とキャップの間の隙間が最小限に抑えられ、高い気密性が生まれます。
その結果、インクの蒸発や乾燥を防ぎ、しばらく使っていなくてもスッと書き出せる状態をキープできるのです。
3.
実際に書いてみた感想

さて、肝心の書き心地はどうなのか?
これは正直、「100円とは思えない」クオリティでした。
キャップを外してすぐに書き出せる点はとても快適。

ペン先を紙に置いた瞬間からインクがサッと流れ、筆記開始にストレスがありません。
おそらく、先述したバネ入りのキャップ構造による気密性の高さが、インクの乾きを防いでくれているのでしょう。
ただ、気になる点も
掠れ(かすれ)については正直に言うと「少し気になる」ときがあります。
特に、筆記スピードを上げたときや、少しザラついた紙に書いたときには、インクの流れが追いつかず、かすれが発生する場面もありました。

ゆっくり丁寧に書く分には問題ありませんが、速記やノートを取るような使い方では掠れやすい印象です。
参考までに、プラチナのプレピー(細字03)と比較すると、プレピーの方がインクフローは安定していて、全体的に滑らかな筆記感でした。
とはいえ、ダイソー万年筆の軽やかな書き味は捨てがたく、「力を入れずにスルスル書ける気持ちよさ」はしっかり味わえます。
4.
メンテナンスフリーで楽チン

5.
ダイソー万年筆は
「初めの1本」としてアリ

万年筆にちょっと興味がある。
でも、いきなり数千円~数万円する高級品を買うのは、やっぱりハードルが高い…。
そんな方にこそ、このダイソーの万年筆は最高の1本です。
110円という価格ながら、しっかり書けて、しかもお手入れ不要の内蔵インク式。
「インクを入れ替えるのが面倒」「洗浄ってどうするの?」といった万年筆特有のマインドブロックを取り払い、ただただ手軽に楽しむことができる1本です。

一方で、すでに数本の万年筆を持っている方や、書き味にこだわりのある方にとっては、正直物足りなさを感じるかもしれません。
インクの流れや筆記の滑らかさには多少のばらつきもあるため、あくまでも「最初の1本」もしくは「試し用」として割り切って使うのがベストです。
それでも、たった100円で「万年筆って楽しいかも」と思えるきっかけをくれるこの1本は、間違いなく“アリ”だと感じました。
まとめ
