
SEASAR GRAVIUM
文具YouTuberしーさーさん
渾身のシャーペン
今でこそ文具が生活の一部となり、毎日のように万年筆やペンを手にしていますが、
僕が文房具にハマったきっかけは、文具系YouTuber「しーさー」さんのカヴェコスペシャルのレビュー動画でした。
独自の視点で語るペンレビュー、道具への偏愛、そして言葉の一つひとつに滲む情熱。
それにすっかり魅了され、気づけば僕自身もペンを集め、ペンケースを作り、発信するようになっていました。
そんな僕にとって、しーさーさんが「自分の理想を形にした」シャーペンを作ったと聞いたら、買わずにはいられません笑
今回はその「SEASAR GRAVIUM(シーサー グラヴィウム)」をじっくりレビューしていきます。
1
開封の儀

届いた瞬間からすでに期待感が高まる、マットブラックの外箱に「SEASAR」のロゴがさりげなく配置されています。
シンプルで洗練されたデザインは、それだけでプロダクトの世界観を伝えてくれます。
箱を開けると...

そこには緻密な図面が原寸大で印刷された説明書。
この図面、ただのスペック紹介ではありません。
設計者の想いや、一本のペンに込められた機能と美意識が感じられ、まるで設計図を覗き込むエンジニアのような気持ちになります
2
デザイン

まず目を引くのは、無骨で洗練されたアルミの12角形ボディ。
長さ140mm、幅11.3mm、重さ37g。
…と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、実際に手に取ると「ずっしり。でも動かしやすい」という不思議な感覚が味わえます。
重たいのに、書いていて疲れない。これこそがGRAVIUMの最大の魅力のひとつです。
13gの真鍮製オモリが内蔵されており、これによって重心が手元に集まっているようで、実際の重さ以上に“軽快”に動いてくれます。
ネオラバサン塗装の魔法

そして特筆すべきは「ネオラバサン」という独自塗装。
触れた瞬間、「え、なにこの気持ちよさ」とつい声が出てしまいました。
ラバーのように滑りにくいのに、時間が経ってもベトつかない。
さらさらで上質な手触りは、長時間使っても不快感ゼロ。
この“触れる気持ちよさ”って、意外とペン選びで見落とされがち。
でもGRAVIUMはそこをしっかり押さえているのがすごい。
クリップの工夫

僕はそんなことは感じなかったのですが、「筆記中にクリップが指に当たるのが嫌だな」と思ったことのある人には朗報。
GRAVIUMのクリップは、ネジを回せば取り外すことができるんです。

これは地味にうれしいポイントですよね。
ビジネス用途で携帯する時はつけて、筆記重視なら外す。
そういう“選べる自由”があるのが嬉しい。
真鍮ロゴの経年変化

ボディに埋め込まれたSEASARのロゴは真鍮製。
使い込むことで酸化し、味わい深い風合いに変化していきます。
万年筆好きの僕としては「経年変化」って聞くだけでテンションが上がるワード。
愛用すればするほど、自分だけの1本に育っていく感覚がたまりませんよね。
3
握り心地

一般的な丸軸や6角軸と違って、GRAVIUMは12角形。
「カクカクして持ちづらいんじゃないか?」と思いきや、ぜんぜんそんなことありません。
手に当たる面がほどよく分散されていて、むしろ心地いい。
サラサラとした表面の質感も相まって、長時間書いても疲れにくい設計です。
文具好きとしては、手に触れる感触ってすごく大事。
その点でこのシャーペンは、触れているだけでちょっと幸せな気持ちになれます。
4
書き心地

さて、いよいよペンを手に取り、文字を書いてみました。
最初に感じたのは、
「重たいのに、軽い」という矛盾するような不思議な感覚。
SEASAR GRAVIUMの重さは37g。
一般的なシャーペンの倍以上。
それでも実際に書いてみると、指先が重みに引っ張られるどころか、むしろ“助けられている”ような感覚になるのです。
この秘密は、ペン内部に仕込まれた13gの真鍮製のオモリ。
手元に重心が集まり、自然とペン先が紙の上を走るように設計されています。
万年筆に慣れている僕としては、「これはむしろ軽快」とすら感じるくらい。

筆圧をかけずとも、ペンの重みが文字を紙に置いてくれる。
書くというより、紙の上を滑っていくような感覚です。
もちろん、普段軽量のペンを使っている人にとっては、最初は「おおっ…重い」と感じるかもしれません。
でも、不思議なことに数分も経てば手がそのリズムに馴染んでくる。
むしろ「軽すぎるペンに戻れなくなりそう…」と思わせる中毒性すらあります。
ブログでは伝わらない
“筆記音の心地よさ”

そして、これはどうしてもブログでは伝えられないのですが…
書いたときの“音”が、気持ちいい。
「コツ、コツ…」という硬質な筆記音が耳に心地よく響いて、まるで自分の思考が形になっていくような錯覚すら覚えます。
音フェチの人にはたまらないポイントだと思います。
5
こんな人におすすめ

SEASAR GRAVIUMは、文具にこだわりのある人にこそ刺さる、「使う人の感性に寄り添う道具」です。
どんな人にこの一本をおすすめしたいか。いくつか挙げてみます。
「いつも手が疲れてしまう」「芯が折れやすい」
そんな悩みを抱えている方にこそ試してほしいのがGRAVIUMの筆記感。
本体の重さが筆圧を補ってくれるため、力を抜いてもスムーズに書けます。
むしろ“力を入れないほうがキレイに書ける”という逆転の発想が味わえる1本です。
万年筆などの、ある程度重さのある筆記具を日常使いしている方にとっては、GRAVIUMのバランス感は非常に心地よく感じられるはず。
シャーペンでありながら、“重みの筆記”を味わいたい人にぴったりです。
ペンを“書くための道具”以上に、“気分を上げるアイテム”として捉えている方。
そんな方にとって、ネオラバサン塗装のさらさらとした感触、12角形の手馴染みのよさ、そして真鍮ロゴの経年変化は、持つたびにうれしくなる要素です。
使うたびに愛着が湧いて、置いてあるだけでも眺めたくなる。
SEASAR GRAVIUMは、そんな“文具を偏愛している”方にこそ手に取ってほしい一本です。
6
28,000本の覚悟に震える
最後に、このプロダクトに込められた覚悟について。
しーさーさんは、なんと合計28,000本ものGRAVIUMを発注。毎月3,500本ずつ完成して、在庫が補充されていくとのこと。
…これ、物販をやっている僕からすると本当にすごいことです。
商品を作るにはまとまったお金が必要。しかも1種類で28,000本って、並大抵の決断じゃありません。
この数字からも、「いいものを作るんだ」という強い想いが伝わってきて、僕も自然と背筋が伸びました。
文具好きが作るからこそ
伝わるものがある

SEASAR GRAVIUMを手にして、使って、感じたのは
やっぱり「文具が好きな人が作った道具には、こだわりが詰まっている」ということ。
細部の設計、素材の選定、手に触れたときの質感、書き心地……
どれも「自分が本当に欲しいものを作る」という想いが伝わってきて、文具好きとして胸が熱くなりました。
そしてこの1本に触れて、僕自身も改めて思いました。
僕も、文具好きの人に喜んでもらえるような、こだわりを詰め込んだ商品を作っていきたい。
使うたびに心が動く。
そんな道具を、自分の手で届けていけたら
今回の1本は、そんな想いを再確認する機会にもなりました。
SEASAR GRAVIUM、本当に素晴らしいシャーペンですので、気になる方は実際に手に取って体験してみてくださいね。
https://seasar-official.shop/products/gravium