金ペンと鉄ペンの違いとは?
書き味や特徴を徹底解説!
万年筆のペン先には、大きく分けて「金ペン」と「鉄ペン」があります。
一般的には、「金ペンは柔らかくてなめらか」「鉄ペンは硬くてカリカリする」といわれがちですが、実際には鉄ペンでも柔らかいものがあり、金ペンでも硬いものがあります。
今回は、金ペンと鉄ペンの違いを詳しく解説し、それぞれの特徴をご紹介します。
金ペンと鉄ペンの基本的な違い
まず、金ペンと鉄ペンの最大の違いは素材です。
・金ペン:14K、18K、21Kなどの金合金が使われる
・鉄ペン:ステンレスや特殊合金が使われる
金は腐食しにくく、柔らかい特性を持つため、書き味がしなやかになることが多いです。
一方、鉄ペンはコストが抑えられ安価で流通されています。
金ペンのメリット・デメリット
✅ メリット
・筆圧によってわずかにしなり、滑らかに書ける
・錆びにくく、長く使える
・自分の手に馴染んでくる
・高級感がある
❌ デメリット
・価格が高め(1万円以上が一般的)
鉄ペンのメリット・デメリット
✅ メリット
- 比較的安価で手に入る(1,000円〜1万円程度)
❌ デメリット
- モデルによってはカリカリとした書き味になることも
- ステンレス製でも長期間放置すると錆びる可能性がある(インクによる錆び等)
「鉄ペン=硬い」は本当か?
「鉄ペンは硬い」というイメージを持っている人は多いですが、実はすべての鉄ペンが硬いわけではないと思っています。
例えば、海外メーカーのラミーの「サファリ」などは鉄ペンでもしなやかさを感じることができます。

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このラミーは鉄ペンですが、ペン先が凄くしなって柔らかい。(この万年筆で「鉄ペン=硬い」説が僕の中で崩壊した)
逆に、金ペンでも硬めのモデルがあります。
例えば、プラチナの「3776 センチュリー」は比較的カリカリした硬めの書き味です。
つまり、素材だけで書き味を決めるのではなく、ペン先の形状や設計も重要な要素となっています。
ペン先が大きかったり、長かったりすると柔らかい書き心地を感じることができます。

3776センチュリーのカリカリした書き心地もいいですよね。
金ペンと鉄ペン、
どちらを選ぶべき?
では、実際に金ペンと鉄ペンのどちらを選ぶべきなのでしょうか?
✅ こんな人には金ペンがおすすめ!
・長く愛用できる一本を探している
・なめらかでしなやかな書き味を求めている
おすすめの金ペンモデル
・パイロット カスタム742 or 743:なめらかで初心者向け
・プラチナ 3776:比較的硬めで細字向き
・セーラー プロフィットブラックラスター:低重心で書きやすい&疲れない
・パイロット カスタムURUSHI:圧倒的な”しなり”と”柔らかさ”
✅ こんな人には鉄ペンがおすすめ!
・初めて万年筆を使うので価格を抑えて気軽に使いたい
おすすめの鉄ペンモデル
・パイロット カクノ:初心者向けで、コスパ抜群
・ラミー サファリ:デザイン性が高く、海外ブランドで人気
・プラチナ プレピー:ワンコインで試せるエントリーモデル
試し書きに行こう(笑)
金ペンと鉄ペンは、それぞれに異なる特性と魅力があります。
金ペンはしなやかでなめらかな書き味が特徴ですが、鉄ペンでも柔らかいものはありますし、金ペンでも硬めのものもあります。
(どっちだよって言われそうですが。いや、本当にそう)
結局のところ、一番大事なのは「試し書き」して自分に合ったものを選ぶこと!
万年筆専門店や文具店で実際に書いてみると、自分好みの一本が見つかるはずです。
金ペンと鉄ペン、それぞれの違いを理解して、ぴったりの万年筆を選んでみてくださいね!