ずっと使いたくなる

ショルダーバッグをつくりたい

今、新しいショルダーバッグを開発しています。


これまでペンケースやシステム手帳、トートバッグを作ってきましたが、ずっと頭のどこかにあったのが、


「シンプルで、ずっと使えるショルダーバッグを作りたい」


という想いでした。


流行を追いかけるのではなく、

何年経っても「やっぱりこれがいい」と思えるようなもの。


毎日気負わずに使えて、
ふと鏡に映ったときに「これ、いいな」と思えるような存在。


そんなバッグを作れないかなと、ずっと考えていました。


きっかけは

「普段使いできるバッグが欲しい」


きっかけは、とても単純です。


自分が、普段使いできるちょうどいいバッグを持っていなかったこと。


大きすぎると持て余すし、
小さすぎると入らない。


カジュアルすぎると子どもっぽくなるし、
かっちりしすぎると構えてしまう。


「ちょうどいい」が、意外とない。


だったら、自分で作ってみよう。


そう思って、デザインを考え始めました。


フォルムは“コロン”と。

でも可愛すぎない


今回のバッグの特徴のひとつが、このフォルム。

コロンと丸みを帯びた、やわらかい形。


四角すぎず、かといって丸すぎない。


この“ちょうどいい丸み”に、かなりこだわりました。


ただ、可愛くなりすぎないこと。


そして、いわゆる“おじさんっぽく”ならないこと。


このバランスが難しくて、こだわったところです。

丸みを出すと優しくなるけど、甘くなりすぎる。


直線を強くするとシャープになるけど、無骨すぎる。


何度も線を引き直して、ようやく今の形に辿り着きました。


実際に持ってみると、主張しすぎないのに、ちゃんと存在感がある。


服装を選ばず、自然に馴染む。


そんな佇まいになったかなと思っています。


フロントポケットが生む

“静かなアクセント”


このバッグで、印象を決めているのがフロントポケットです。

このポケットがあることで、
ただの箱型バッグではなくなります。


のっぺりせず、立体感が出る。


見た目のバランスがぐっと良くなったと思っています。


もちろん、機能面でもちゃんと使えます。


スマホは余裕で入りますし、
僕は花粉症なので3月から目薬を入れています(笑)。

さっと取り出したいものを入れておく場所。


見た目と実用性、その両方を担う

このバッグの小さなアクセントです。


ショルダーも革で統一


ショルダーストラップも革で統一しました。


ここをナイロンにすれば軽くなるし、コストも抑えられる。


でも、全体の雰囲気が少し崩れる気がしたんです。


やっぱり統一感って大事だなと。

身体に当たる部分なので、幅や厚みも何度も調整しました。


長時間かけてもストレスにならないこと。


でも、だらしなく見えないこと。


革だからこそ、使うほどに馴染んでいく。


そこも楽しんでもらえたら嬉しいです。


金具はマットシルバー


金具はマットなシルバーにしてみました。

これが、かなりいいなと感じています。

ピカピカのシルバーだと主張が強くなるし、
ブラックだと重たくなりすぎる。


マットな質感にすることで、
上品さと落ち着きを両立できました。


さりげないけど、確実に印象を左右する部分。


ここは妥協せずに選びました。


ファスナーの持ち手も革で


ファスナーの引き手は、革で巻きました。

これ、地味ですがかなり重要。


掴みやすいし、開閉がしやすい。


そして何より、高級感がぐっと上がる。


こういう細かいところにこそ、
ブランドらしさが出ると思っています。


毎日触れる部分だからこそ、ちゃんと作る。


それを大事にしています。


内装はシンプルに、使いやすく


中は、フリーポケットとファスナーポケットのシンプルな構成にしました。


スペースが限られている分、
細かく分けるよりも、ある程度“余白”があった方が使いやすい。


そう感じて、思い切ってフリーポケット仕様に変更しました。


フリーポケットの横幅は約21.5cm。

長財布もきちんと収まります。


出し入れもスムーズで、無理のないサイズ感です。


そして反対側にはファスナーポケット。

ここにはリップクリームや目薬、
二つ折り財布などの小物を入れるのにちょうどいい。

細かいものがバッグの中で動き回らないように、
安心して収納できるスペースにしました。

見た目はコンパクトですが、
必要なものはしっかり収まります。

このバッグに入るもの


実際に、どんなものが入るのか。


これは気になるところだと思います。


まず、財布やキーケースはもちろん問題なく入ります。


それ以外にも、


・トラベラーズノート(レギュラーサイズ)

・M6サイズのシステム手帳

・ペンケース

文具好きとしては、ここは外せないポイントでした。


ちょっとした打ち合わせやカフェ作業なら、

このバッグひとつで十分。


そして意外と入るのが、500mlのペットボトル。


見た目はコンパクトですが、
マチがあるので縦にすっと収まります。


日常使いとして、ちゃんと頼れる容量です。


ただし、A5ノートは入りません。


ここは割り切りました。


無理に大きくすると、

このバッグの“コロンとしたバランス”が崩れてしまう。


あくまで、身軽に動くためのサイズ。


「全部入る」よりも、

「必要なものを選んで持つ」ためのバッグにしています。


サイズについて


サイズは、

横25cm × 高さ17cm × マチ9cm。


数字だけ見ると、コンパクトな印象かもしれません。


でも、このバッグのポイントは“マチ9cm”にあり、

あえて、少し広めにとりました。


横幅や高さを大きくしてしまうと、
どうしても野暮ったくなってしまう。


コロンとしたフォルムも崩れてしまう。


だから外寸は抑えつつ、
奥行きで容量を確保する設計にしました。

必要なものを入れても、膨らみすぎない。


持ったときに身体に自然と沿う。


そのバランスを、かなり意識してデザインしました。


ずっと使いたくなるものを目指して


このバッグで大切にしたのは、

“今”だけのものにしないこと。


数年後に見返しても、
自然に手に取れること。


服が変わっても、
年齢が変わっても、
違和感なく持てること。


派手さはありません。

目を引くデザインでもありません。


でも、ふと気づくと
いつもそばにある。


そんな存在になれたらいいなと思っています。

まだ改良しないといけないな、と感じている部分もあります。


たとえば、荷物が少ない状態だと、
少しだけペコペコしてしまう。


もう少し芯材を入れて、
中身が少なくてもフォルムがきれいに保てるようにしたい。


そういった細かな調整は、まだ必要だと感じています。


見た目はシンプルだからこそ、
わずかな違和感が目立つ。


だからこそ、最後まで妥協せずに詰めたい。


自分が心から「これがいい」と思えるものになったとき、
はじめて皆さまにお届けしたいと思っています。

これがあると、

お出かけの気分が少し上がる。


そんなバッグを目指して、

最後の細部を整えています。


完成までもう少し。


楽しみにしていてください。