思いついたら、すぐ書ける
書くまで1秒のバインダー手帳
今回、新しくバインダー手帳をつくりました。
この手帳を一言で表すなら、
「思いついたら、すぐ書ける手帳」です。
お気に入りのペンと一緒に持ち歩けるように、
ペンホルダー型のリフィルを組み合わせ、
手帳とペンをひとつにしました。
開いた瞬間、すぐに書ける。
その自然な流れを大切にした手帳です。
なぜ、この手帳を作ったのか
きっかけは、とても小さな違和感でした。
「書こう」と思ったときに、すぐに書けない。
ペンケースからペンを取り出して、バインダー手帳をカバンから出して、開いてから書き始める。
ほんの数秒のことなんですが、
その間に、頭の中にあった言葉やアイデアが
少し遠くにいってしまうことがある。
この“ほんの少しのズレ”が、
ずっと気になっていました。
万年筆も手帳も好きで使っているのに、
なぜか「書くまでに一呼吸ある」。
だったら、
その一呼吸をなくせばいいんじゃないか。
そう思ったのが、この手帳を作るきっかけです。
この手帳で届けたいこと
この手帳で届けたいのは、
「書きたい瞬間を逃さないこと」です。
思いついたときに、サッとすぐ書ける。
それだけで、
書くという行為はもっと自然になります。
そしてもうひとつ大切にしたかったのが、
「お気に入りのペンと一緒に使えること」です。
手帳だけを持ち歩くのではなく、
いつも使いたい一本と一緒に持ち歩ける。
開いたときに、そこにお気に入りのペンがある。
そのペンで、すぐに書き始められる。
この流れをつくりたくて、
ペンホルダー型のリフィルを組み合わせました。
書く回数が少し増えたり、
考えを整理する時間ができたり、
気持ちを整える習慣ができたり。
そんな小さな変化が積み重なって、
日々の過ごし方は少しずつ変わっていく。
それが、お気に入りのペンと一緒なら、
書く時間はきっともっと心地よくなる。
この手帳が、
そんな変化のきっかけになれば嬉しいです。
ペンと手帳を一体化
「すぐ書ける」を実現するために、
まず考えたのが、ペンと手帳を一体にすることでした。
ペンを取り出せば、そのまま書き始められる。
その状態をつくることで、
書くまでの時間を限りなくゼロに近づけることができます。
そして、もうひとつ大切にしたかったのが、
万年筆と一緒に使えることです。
一般的なバインダー手帳のペンホルダーは、
細めのボールペンを想定しているものも多く、
万年筆を入れようとすると入らなかったりすることがあります。
でも、文具が好きな人にとって、
「どのペンで書くか」は、とても大切なことだと思っています。
書き味が好きな一本。
手に持ったときにしっくりくる一本。
ふと目に入るだけで、少し気分が上がる一本。
そんなお気に入りのペンと一緒に使える手帳にしたくて、
万年筆も入るペンホルダーを考えました。
ただ便利なだけではなく、
書く前の小さな高揚感まで楽しめる。
そんな体験をお届けしたくて、
ペンホルダー型のリフィルを採用しました。
サイズごとに
最適なペンホルダーを設計
ただ、ペンホルダーを作るうえで難しかったのが、
サイズごとのバランスでした。
今回のバインダー手帳は、
M5・M6・バイブルの3サイズ展開です。
同じペンホルダーをそのまま付ければ簡単ですが、
手帳のサイズが変われば、似合うペンの大きさも変わります。
特にM5サイズはとても小さな手帳なので、
大きな万年筆を合わせると、どうしてもペンの存在感が強くなりすぎてしまいます。
試しに、モンブラン149を入れてみると...
見た目としても、
持ち歩きやすさとしても、
少し不自然に感じてしまう。
そこでM5サイズは、
ペリカン スーベレーン M400のような小ぶりな万年筆や、
ボールペンを入れることを想定して、
ペンホルダーも少しコンパクトに作りました。
小さな手帳には、小さなペンを。
その方が、手に取ったときのバランスも美しく、
日常の中で気軽に使いやすいと感じています。
(※M5サイズはモンブラン149は収納できません)
一方で、M6サイズとバイブルサイズは、
モンブラン149のような大型の万年筆も入るように設計しています。
ただし、ここでも大切にしたのは、
大きくしすぎないことでした。
ペンホルダーを大きくしすぎると、
手帳全体のシルエットが崩れてしまいます。
あくまで手帳として美しく、
お気に入りのペンも気持ちよく収まる。
そのちょうどいいバランスを探しながら、
モンブラン149がぴったり入るサイズ感に仕上げました。
そのため、使い始めは少しだけ窮屈に感じるかもしれません。
でも、今回使用しているペブルヌメは、
少しずつ革が伸びて、馴染んでいく特徴があります。
最初はタイトでも、
使ううちに自分のペンに合わせて少しずつ形が変わり、
よりスムーズに出し入れできるようになっていく。
革の手帳らしい、
育てる楽しさも感じていただけたら嬉しいです。
ガバッと180度開く、書きやすさ
そしてもうひとつ、
この手帳で大切にしたのが、
ガバッと180度開くことです。
だからこそ、
机に置いたときにしっかり開いて、
自然な姿勢で書けることを大切にしました。
ペンを取り出して、
手帳を開いて、
すぐに書き始める。
その一連の流れができるだけスムーズになるように、
180度開く構造にしています。
気持ちよく書くための、11mmリング
リングサイズは、
11mmリングを採用しました。
11mmリングは、
たくさんのリフィルを挟む使い方にはあまり向いていません。
大容量の手帳として使いたい方には、
少し物足りなく感じるかもしれません。
でも今回目指したのは、
たくさん詰め込むための手帳ではなく、
日常の中でサッと開いて、サッと書ける手帳です。
リングが大きくなると、
たくさんリフィルを挟める一方で、
書くときに手に当たりやすくなります。
その小さな違和感が、
意外と筆記の邪魔になることがあります。
だからこそ、
必要な分だけを入れて、
書くときにリングが気になりにくい11mmリングを選びました。
たくさん保管するためではなく、
気持ちよく書くためのサイズ。
思いついたことを、
できるだけ自然に、すぐ書き留められるように。
そんな使い心地を大切に設計しました。
書くことを主役にする
シンプルな設計
今回の手帳は、
できるだけシンプルに仕上げています。
ポケットを増やしたり、
装飾を加えたりすることもできました。
でも、あえて余白を残しました。
最初からすべてを作り込みすぎるのではなく、
使う人自身が、リフィルやペンの組み合わせを選びながら、
自分らしく仕上げていける手帳にしたかったからです。

どんなリフィルを入れるか。
どのペンと一緒に使うか。
どんなふうに持ち歩くか。
その余白があるからこそ、
使う人の暮らしや書く時間に、自然と馴染んでいく。
そして、余計な装飾がないからこそ、
手帳を開いたときに意識が散らばらず、
書くことにすっと集中できる。
手帳を開く。
ペンを取る。
書き始める。
その流れを邪魔しないこと。
書くことを主役にするために、
シンプルな設計を大切にしました。
革の表情を楽しむ、ペブルヌメ
今回の手帳には、
シボのある表情が魅力のペブルヌメを使用しています。
均一すぎない革の表情。
光の当たり方によって変わる陰影。
手に取ったときに感じる、革らしい質感。
ひとつひとつ表情が少しずつ違うところも、
天然皮革ならではの魅力です。
ただ、ペブルヌメは比較的柔らかな革でもあります。
そのまま手帳にすると、
手に持ったときの安定感や、
書くときの使い心地に少し不安が残りました。
そこで今回は、
革の中に少し硬めの芯材を入れています。
ペブルヌメらしい表情は残しながら、
手帳として気持ちよく使えるように。
見た目の雰囲気と、使いやすさ。
その両方のバランスを大切にしました。
5月に販売予定です
こちらのバインダー手帳は、5月に販売予定です。
カラーは、
ブラック / ナチュラル / ブラウン / ダークブラウンの4色をご用意する予定です。
それぞれ革の表情や雰囲気が少しずつ違うので、
お気に入りのペンや、普段使っている持ち物に合わせて
選んでいただけたら嬉しいです。
販売日時が決まりましたら、
あらためてご案内いたします。
お気に入りのペンと一緒に、
思いついた瞬間をすぐ書き留められる手帳。
楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。