こんにちは、アンドリーべの清水です。


新しく挑戦しているアイテム「文具ショルダーバッグ」についてご紹介したいと思います。


文具ポーチやペンケースを作り続けてきた僕が、
今回なぜ“ショルダーバッグ”という形に挑戦したのか。


その背景と、ものづくりの過程で見えてきたこだわりについてお話しします。


製作の経緯


当初は、机の上で使いやすい「文具ポーチ(大)」というアイテムを作っていました。


お気に入りのペンやノートをまとめて机の上に置いておくと、それだけで気分が上がる。


そんな“卓上の書斎”みたいなイメージで作ったポーチです。

👆文具ポーチ(大)の2ndサンプル

SNSやメルマガで発表してからありがたいことにたくさんの方に反響やご意見をいただきました。


その中で特に多かった声は、


「フラップ付きのショルダーにして、外にも持っていけたら最高です」


うん!確かに…と思いました。


お気に入りのペンやノートって、机の上に置いてあるだけでも嬉しいけど、本当は外でも一緒に出かけたい存在なんですよね。


そこから、「文具ポーチをベースにしたショルダーを作ってみよう」と思い立ちました。


目指したのは

“文具を持ち歩ける書斎”


文具ポーチの良さって、開いた瞬間にお気に入りのペンとノートが美しく並ぶ、あの感じなんですよね。


デスクの上にこれがあるだけで、気分が上がる。


その“ときめき”を、そのまま外に連れ出したいと思いました。


ノートと万年筆を入れてカフェに行く。
旅先で手帳を開いて記録を書く。


そんな時間をもっと快適に、そして少し特別に感じられるようなバッグを作りたい。


“持ち歩ける書斎”をコンセプトに、文具ショルダーの開発が始まりました。


ベースは文具ポーチ(大)


今回のショルダーは、文具ポーチ(大)をベースにしています。


…というか、まずこの「文具ポーチ(大)」という名前。


このブログを書きながら変えたくなってきました(笑)


ネーミングセンスって本当に難しいですよね。


でも、それはまた今度考えるとして、


収納のしやすさ、デザインのバランス、そしてペンが並ぶあの美しさ。


それらをそのまま引き継ぎながら、持ち歩ける形にしました。


正面には、4本分のペンホルダーをつけました。


モンブラン149やセーラーのキングプロフィットなど、太軸の万年筆もしっかり入ります。


ペン同士がぶつからず、それぞれに“居場所”がある感じ。


そして何より、しまうだけじゃなくて、眺められる。


フラップを開けた瞬間に、お気に入りのペンたちが並んでいる。


その光景を見るたびに、なんとも言えない満足感があります。

その横には、トラベラーズノート(パスポートサイズ)やダイアログノートがぴったり収まるポケットをつけました。


ここにも、かなりこだわりました。


以前の文具ポーチ(大)では、
ペンホルダーが少しきつかったり、ポケットが狭かったりして、
「もう少し余裕があればな…」と感じることがあったんですよね。


そこで今回は、何度もサンプルを作り直して、
ようやく「スッ」と差し込めて「ピタッ」と止まる、


あの“気持ちいいサイズ感”にたどり着きました。

その裏には、少し広めのポケットを取りました。


ここには、ほぼ日weeksトラベラーズノートのレギュラーサイズもすっきり入ります。


実際に入れてみると、これがまたちょうどいいんですよね。


ノートを出し入れするたびに、思わずニヤッとしてしまうくらい。


ここは、個人的にもかなりお気に入りのポイントです。


ペンを守るフラップ


今回、いちばん悩んだのがこの“フラップ”の構造でした。


当初の設計では、フラップの中央にマグネットを仕込んで、パタンと閉じる仕組みを考えていました。


でも実際に縫製に入ってみると、
革の厚みや芯材の関係で、中央にマグネットを入れるのがどうしても難しい。


「これ、どうしたらいいんだろう…」


職人さんと何度も話し合いながら、ああでもないこうでもないと悩みました。


最終的に、「一回マグネットなしで作ってみましょう!」という話になって、試しに作ってみたら、これが良かったんですよね。

勝手にフラップが開いてくることもなく、ずれることもない。


革の重みだけで、自然にパタンと閉じてくれる。


しかもこの重みがちょうどよくて、大切なペンをやさしく守ってくれているような安心感があります。


どんなものが入るのか?


内装サイズは 横28.5cm × 高さ17.5cm × マチ9.5cm。


見た目以上にしっかり容量があります。

メイン部分には iPad mini、A5ノート、トラベラーズ(レギュラーサイズ)もしっかり入る大きさ。


仕切りポケットには、財布やキーケースなどの貴重品を。


ファスナー付きポケットには、付箋やシール、インクカートリッジなどの小物を整理して収納できます。


背面には、サッと使えるポケットをつけました。

スマホなど、すぐに取り出したいものを入れるのにちょうどいい場所です。

普段使いするなら、


文具だけじゃなく、日常の持ち物をまとめてもちょうどいいサイズ感です。


ノートと一緒にスマホや財布を入れて、そのままカフェに出かける。

そんな使い方もおすすめ。


“文具のためのバッグ”だけど、気づけば“毎日の相棒”になっている、そんな存在を目指しました。



実際に使ってみて


試作が完成して、まずやったのは
お気に入りのペンを並べて、ノートを入れて、しばらく眺めること(笑)

いや、これが本当にたまらないんですよね。


ペンがずらっと並んで、トラベラーズノートが顔をのぞかせる。


見ているだけで、「よし、今日も書くぞ」って気持ちになります。


使ってみて思ったのは、
“文具と出かけるバッグ”という感覚に近いこと。


カフェでも旅先でも、まるで自分の小さな書斎を持ち歩いているような気分になります。


着用シーン


実際に持ってみると、サイズ感は程よくコンパクト。


ノートや万年筆を入れても重たすぎず、肩にかけたまま街を歩けます。


カフェでノートを開いたり、出張先でメモを書いたり。


いつもの“書く時間”を、少し特別なものにしてくれるバッグです。


改良点について


今回の1stサンプルを使ってみて、いくつか改善したい点も見えてきました。


① メイン部分をファスナー仕様に?

今はマグネットなしでフラップが閉じる構造ですが、

やはり「中身をしっかり守りたい」と思う場面もあります。


そこで、次の試作ではメイン部分をファスナー仕様にすることを検討中です。

👆ファスナー付き仕様のイメージ

ただ、ファスナーを入れると“出し入れのしやすさ”が少し損なわれる可能性もあるので、このバランスは引き続き調整していきたいところ。

② ショルダーを取り外し可能に?
もうひとつはDカンをつけて、ショルダーを取り外せる仕様にする案。

デスクの上に置いたときに、ストラップがない方がすっきり見える気もします。

これらのアイデアをもとに、2nd・3rdサンプルでさらに改良を重ねていきます。

「使いやすさ」と「見た目の美しさ」、そのどちらも妥協しない形に仕上げたいと思っています。

みなさんの声をもとに、

“文具好きの理想を詰め込んだショルダー”を一緒に育てていけたら嬉しいです。


もし「この方が使いやすいかも!」というアイデアやご意見があれば、ぜひ下のLINEから教えてください。

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