文具好きのトートバッグ

ずっと試作を重ねてきた「文具好きのためのトートバッグ」。


第3弾のサンプルが完成し、ようやく「これだ!」と思える形が見えてきたので、その背景やこだわりをお話ししたいと思います。

なぜ、このバッグを作ったのか?

きっかけは、とある日の出張でした。


ノートやペンケース、手帳に本。


お気に入りの文具たちを、いつものトートバッグに詰め込んで出かけたのですが


なんだか、ずっとしっくりこなかったんです。


ノートは斜めに入って折れ曲がるし、ペンケースは底に沈んで取り出しにくい。


そして何より、「このバッグじゃ気分が上がらない」と感じていました。


使えないわけじゃないけど、そんな違和感がずっと残っていました。


出張中の車内

ペンやノートは、ただの道具じゃない。


書く時間を整えてくれる“相棒”のような存在です。


だからこそ、そういう相棒たちを気持ちよく持ち歩けるバッグがほしい。


ペンをサッと取り出せて、ノートがきれいに収まって、ノートや本がちょこんと顔を出す。


そんな姿を想像するだけでワクワクするような、文具好きのためのバッグがあったらいいのに。


でも、探しても見つかりませんでした。


なら、自分で作るしかない。


それが、このバッグ作りの始まりです。

ポイントは

フロントポケット

トラベラーズノートの居場所、作りました

いちばん最初に決めたのは、このバッグの「顔」になる前面のポケットでした。


ここには、トラベラーズノート(レギュラーサイズ)や文庫本がすっぽり入ります。


お気に入りのノートや読みかけの本をここに入れて、ふとした空き時間に取り出して書いたり読んだり。


そんなふうに“好きな時間”をサッと始められるようにしたかったんです。


ちなみに最初のサンプルでは、ノートの出し入れに少し引っかかりがあって、少しストレスを感じる作りになっていました。


今回はサイズと縫製を細かく見直し、スムーズな出し入れが実現しました!

ジップペンケースも入る

ジップペンケースも“スッと入る”絶妙なフィット感に。


ポケットひとつでも、文具好きにとっては大事な居場所。


だからこそ、お気に入りの道具をストレスなく持ち運べて、思い立ったときにすぐ書き始められます。

中央のボタンを外せば、

A4ノートも

さらに、中央のマグネットボタンを外せば、A4ノートもすっきり収まります。


シーンに応じて柔軟に使える設計にしているので、普段使いから仕事用まで幅広く対応できます。


好きなものが、ちゃんと手の届くところにある。


ポケットひとつでも、文具好きにとっては大事な居場所。


だからこそ、細部までこだわり抜いて設計しました。

仕事にも、プライベートにも

ちょうどいいサイズ感

バッグ本体は、横33cm × 高さ25cm重さは528g。


A4サイズのノートやノートパソコンも余裕で収納できる大きさです。


仕事の日も、オフの日も、無理なく使える“ちょうどいい”サイズ感にこだわりました。


お気に入りのノートとペンを入れて、カフェや文具屋さん巡りに出かける休日なんかも最高ですよね!


そんな時間にも、ぴったり寄り添ってくれるバッグです。

内側には

文具好きのための工夫を

バッグの内側には、2つのオープンポケット、ペンホルダー、さらにファスナーポケットを配置しました。


ノート、ペン、小物、ガジェット、財布まで、毎日使う道具たちを迷子にさせません。


ペンが行方不明になったり、メモ帳が折れ曲がったり──


そんな小さなストレスを感じたことがある方なら、きっとこの“仕分けやすさ”のありがたさを実感してもらえるはずです。

ペンホルダーがあるから

サッと取り出して、すぐ書ける

ペンホルダーは、ペン先の向きや出し入れのしやすさまで意識して設計しています。


少し広めの作りにすることで、お気に入りのペンを2本収納可能に。


「今日はこの2本を持っていきたい」


そんな日でも、迷わず定位置に収まり、必要なときにサッと取り出せる。

使いたいときにすぐ使えます。

革で仕上げた

内側のファスナーポケット

内装には、ファスナーポケットを革でぐるりと囲むように仕上げました。


見た目の統一感と、さりげない高級感を演出してくれるディテールです。


ロゴはあえて目立たせず、内側に小さく。


使う人だけが気づく、そんな控えめな美しさも大切にしています。

このポケットには、財布や大切な小物など、


「傷つけたくないもの」や「ごちゃごちゃにしたくないもの」を入れておくのにぴったり。


バッグの中で迷子にならず、必要なときにすぐ取り出せる安心感があります。


内側にも、気持ちよく使える工夫を。


そんな想いが詰まった、上品で機能的なひとつの仕立てです。

「ガバッと開かない」安心感

今回のモデルでは、開閉部分をファスナー仕様にしました。


この“閉じられる”という安心感、実は想像以上に大切です。


たとえば満員電車でバッグが勝手に開いてしまう…


そんな場面でもしっかり中身を守ってくれますし、移動中に中が見えないという点でも安心です。



実は、初期のサンプルではマグネットボタン式を採用していました。


1stサンプルのマグネット仕様

でも、実際にお客様の声を集めてみると──


「やっぱりファスナーでしっかり閉められる方が安心」


というご意見が圧倒的に多かったんです。


僕自身もいろいろな使い方やシーンをシミュレーションしながら考えました。


出張や通勤、混雑した場面や人混みの中…


やっぱり、安心して使えることが何よりも大事だと感じて、ファスナータイプに決めました。


さらに、ファスナーの周囲にも本体と同じレザーをあしらい、見た目にも統一感を。


美しく、そして実用的に。


毎日持ち歩きたくなるような上質さが生まれてました。

どれだけ入るの?

実際に、どれくらい入るのか?

写真にあるアイテム、すべてこのバッグひとつに収まっています。


・MacBook(13.6インチ)

・A4ノート

・A5手帳

・トラベラーズノート(レギュラー)

・トラベラーズノート(パスポート)

・ダイアログノート

・ジップペンケース

・スマホ

・財布

・キーケース

・ペン2本


見た目はスリムでも、しっかり入る収納力。


このアイテム、全部入りました

見た目はスリム。だけど、想像以上に入る収納力。


ノートや手帳、PC、ペンケースなど。


ついあれもこれも持ち歩きたくなる文具好きにとって、この「きちんと収まる感」は嬉しいポイントです。


内装ポケットやペンホルダーがあることで、バッグの中が散らからず、必要なものにすぐ手が届く。


お気に入りが整っていると、それだけで一日のスタートが気持ちよく感じられますよね。

まだ完成じゃない

でも、理想のカタチが見えてきました

今回で、3rdサンプル。


ここまで何度も試作を重ねてきましたが、ようやく「これだ」と思える手応えを感じています。


とはいえ、まだほんの少しだけ、納得のいく形に近づけたい。


たとえば、底の芯材はもう少しだけ硬くして、バッグ全体の安定感を出す予定です。


また、内装のポケットも数ミリだけ広げて、ノートや財布などの出し入れがよりスムーズになるよう微調整します。


「あと少し」の時間すら楽しめているのは、きっと理想のバッグがはっきりと見えてきたからだと思います。

革の種類とカラーについて

1stサンプルでは、栃木レザーのスムースレザーを使用していました。


上品なツヤと張りが美しく、個人的にもとても好きな革です。


ただ、この革は硬めで、縫製にもかなり高い技術が求められます。


職人さんともじっくり相談した結果、量産の時に一定のクオリティを保ち続けるには少し無理があるという結論に。


そのため今回は、ペブルヌメレザーのみでの販売を予定しています。


ペブルヌメは、表面に自然なシボ(凹凸)があるのが特徴です。


このシボがあることで、小さな傷や汚れが目立ちにくく、日常使いのバッグとしてとても頼もしい素材です。


バッグは毎日使うもの。


どんなに大切にしていても、机や椅子に擦れたり、どこかに軽くぶつけたり──


避けられない場面もあると思います。


だからこそ、使いながら味わいが増していくペブルヌメは、トートバッグにぴったりの素材だと感じています。


見た目も上品で、手に触れたときのやわらかさや安心感も魅力のひとつ。


「使うほど、愛おしく」感じてもらえたら嬉しいです。


カラーは、ブラックとブラウンの2色展開を予定しています。


どちらも落ち着いたトーンで、シーンを選ばず使っていただけます。

最後に

“見た目はシンプル。でも中身は、文具好きのことを考えたバッグ。”


そんな一言で表せるようなトートバッグを目指して、最後までこだわり抜きます。


そして、完成品だけでなく、ものづくりの過程や裏側もできるだけリアルにお届けしていけたらと思っています。


どんなふうに悩んで、試して、形にしていくのか。


その過程も一緒に楽しんでいただけたら、とても嬉しいです。



…と、商品ページのような熱量で一気に書き上げてしまいましたが、まだ販売していません(笑)


11月頃には販売できると思います。


ただ、それくらい「早くお見せしたい」と思えるバッグが、ようやく出来つつあります。


進捗がありましたら、またブログやSNSでご報告しますので、


どうか楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。


最後までお読みいただきありがとうございました!