鉛筆のような懐かしさ
大人のスケッチペン
カヴェコ スケッチアップ 5.6mm
久しぶりに万年筆以外のおすすめの筆記具をご紹介!
今まではデザインをスケッチする時に、「カヴェコスペシャル 0.5mm」を使っていて、
細かいアイデアをまとめるには最高で、不満なんてほとんどなかったんですよね。
でもあるとき、「もうちょっと太い線で、ガッと勢いよく描きたいな」って思い始めて
そんなときに出会ったのが「カヴェコ クラッチペンシル スケッチアップ 5.6mm」でした。
商品ページを見た瞬間に「うわ、これ絶対楽しいやつだ!」って直感して、迷わずポチり。
届いたその日から使ってみて思ったのは、鉛筆のような書き心地で、このペン最高やな!!と。
このブログでじっくりレビューいたします。
1
カヴェコとは
カヴェコ(Kaweco)は、ドイツ発祥の100年以上の歴史がある老舗筆記具ブランドです。
ドイツらしい堅実なものづくりと、クラシカルなデザインで世界中のファンを魅了してきました。
特に有名なのは「カヴェコ スポーツ」や「カヴェコスペシャル」のようなレトロなデザインは、今も多くの人に愛されています。
今回の「クラッチペンシル スケッチアップ」も、そんなカヴェコらしさがギュッと詰まった一本。
シンプルで飽きがこないデザインと、実用性を兼ね備えているあたりは、さすがドイツのブランドだなと感じます。
2
開封の儀
届いた箱を開けると、まず目に飛び込んでくるのはカヴェコらしいブラックの外箱。
シンプルだけど、ブランドロゴがしっかり入っていて「これからいいものに出会えるぞ」という期待感を高めてくれます。
さらに中には、カヴェコ製品おなじみのゴールドのブリキ缶。
これがまた可愛いんですよね。
レトロな雰囲気で、どこか昔のおもちゃ箱みたいな懐かしさもあり、すでにペン本体に触れる前からテンションが上がります。
蓋を開けると、黒いフェルトに包まれた「スケッチアップ 5.6mm」が鎮座。
ずっしりとした存在感と、マットブラックの渋さが缶とのコントラストで一層引き立ちます。
「これはただのペンじゃないな」
そう思わせてくれる開封体験でした。
3
スペック
数字だけを見ると小さくて「重そう」と思うかもしれませんが、このサイズと重さが逆に心地よく、線を引くときに安定感を生んでくれるんです。
カヴェコスペシャルとの比較
見ての通り、スケッチアップは全長が短く、太くてずっしり。
手のひらに収まるコンパクトさと、極太芯による存在感が際立ちます。
一方でカヴェコスペシャルは細長く、スタイリッシュ。
軽やかで繊細な線を引くのに向いています。
↑芯の太さも全く違いますよね。
・スペシャル 0.5mm → 精密なアイデア出しや文字書きに最適
・スケッチアップ 5.6mm → 大胆なスケッチやラフ描きに最適
用途がはっきり分かれているからこそ、両方持っていると使い分けができて楽しいです。
4
デザイン
スケッチアップ 5.6mmは、ひと目見ただけで「カヴェコらしい」と感じる八角軸のデザイン。
シンプルなんだけど無骨さもあり、マットブラックの落ち着いた質感が大人っぽさを引き立てています。
軸は真鍮ベースなので、見た目以上にしっかり重さがあって、手に持つと安心感があります。
表面のマット仕上げはさらりとした触り心地で、長時間握っていてもベタつかないのがうれしいところ。
なんと!天冠に鉛筆削りが付いている!!
天冠部分には小さな芯削りが内蔵されていて、パッと見はただのデザインパーツに見えるのに、実は機能的なんです。
こういうギミックって、文具好きとしてはグッとくるんですよね。
実際に天冠をくるりと回すとカチッと外れて、そのまま削れる仕組みになっています。
...で、さっそく削ってみたんですが
正直、全然削れない(笑)。
気持ち程度に角が取れるくらいで、本格的に尖らせるのはちょっと難しいです。
でもこの「おまけ感」が逆に可愛くて、つい試したくなってしまう。
実用性というよりは、カヴェコらしい遊び心だと思います。
5
書き心地
最初は「短くて太いから、正直書きづらいんじゃないか?」とちょっと不安に思っていました。
ところが実際に使ってみると、むしろこの太さが心地いいんですよね。
書き味はまるで学生のときに黒板にチョークで書いていたような感覚。

カリカリとした音と手応えに、どこか懐かしさすら覚えます(笑)
僕は主にスケッチや1日のタスク出しに使っていますが、これが本当に気持ちいい!
特に「終わったタスクを線で消す」あの瞬間、太い芯でスッと引くと爽快感が段違いです。
筆圧によって線の太さが変わる
思いついたアイデアを、ざっくり形にしていくのが楽しい。
線を引くたびにスケッチがどんどん広がっていく。
そんな書くことが楽しくなるペンです。
6
どんな人におすすめ?
カヴェコのスケッチアップ 5.6mmは、正直「字を書く」ことよりも「イラストなどを描く」ことに向いているペンです。
だからこそ、おすすめできるのはこんな人たち。
①アイデアをスケッチでまとめたい人
細かい字よりも、図や枠で考えるのが得意な人にはピッタリ。
太い線でアウトラインを引くと、頭の中がすっきり整理されます。
②日々のタスクを大胆に書き出したい人
ToDoリストをざっくり出して、終わったら太い線でガッと消す。
この爽快感は他のペンでは味わえません。
③ラフに描くのが好きな人
絵やイラスト、落書きを楽しむ感覚で使えるので、スケッチブックのお供に最高です。
④鉛筆の感覚が好きな人
書き味はどこか懐かしい鉛筆やチョークに近いので、「鉛筆の感触が好き」という人にはたまらない一本。
逆に、細かい文字をノートにびっしり書きたい人には向きません。
そういう用途なら、カヴェコスペシャルのような0.5mmシャーペンの方が断然使いやすいと思います。
7
まとめ
カヴェコの「スケッチアップ 5.6mm」は、最初に見たときは正直「ちょっと変わったペンだな」という印象でした。
でも実際に使ってみると、その太い芯とずっしりとした軸が、むしろ描く楽しさを引き出してくれることに気づきました。
鉛筆やチョークのような懐かしい書き心地で、線を引くだけで気持ちいい。
スケッチやタスク出しに使うと、自然とアイデアが広がったり、達成感が倍増したりする不思議な魅力があります。
もちろん、細かい文字を書きたい人には向かないかもしれません。
でも「描くことを楽しみたい」「頭の中のイメージをざっくり形にしたい」という人にとっては、最高の相棒になるはずです。
思いついたアイデアを、ざっくり形にしていくのが楽しい。
線を引くたびにスケッチがどんどん広がっていく。
そんなペンです。
気づけば、またひとつ黒色の文具が仲間入りしました。(カッコいい黒色文具を見つけると欲しくなる笑)
ペンケースの中を開けると、ブラックの道具たちがずらりと並んでいて、それだけでなんだか誇らしい気分になります。
「描く」という行為をもっと自由に、もっと楽しくしてくれる一本。
これからもスケッチアップを片手に、日々のアイデアをどんどん形にしていこうと思います。