万年筆デビューに迷ったらこれ!

1万円以下で買える

初心者におすすめの3本

「万年筆に興味はあるけれど、最初の1本にどれを選べばいいかわからない」


そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか?


今回は、万年筆愛好家である僕が、実際に使ってみて「これは初心者におすすめできる!」と感じた万年筆を3本ご紹介します。


しかもすべて
1万円以下で購入可能!!


コストを抑えつつ、万年筆の楽しさをしっかり味わえるモデルばかりです。


「まずは1本試してみたい」「できれば長く使える1本が欲しい」
そんな方に、きっと参考になる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

プラチナ「プレピー」

圧倒的コスパの入門万年筆

価格:約400〜500円。


まず最初にご紹介するのは、プラチナ万年筆の「プレピー」


驚くべきはその価格。


なんとワンコインで買えてしまう万年筆なんです。



とはいえ、安さだけに騙されないでください。


乾きにくい「スリップシール機構」を搭載しており、数ヶ月放置してもスムーズに書き出せる優れモノ。


これは、キャップを閉めたときにペン先まわりをしっかり密閉する構造で、空気の侵入を防いでくれるんです。


普通の万年筆は、数日使わずに放置するとインクが乾いて書けなくなることがあるのですが、このプレピーは違います。


実際、数ヶ月キャップをしたまま放置しても、スッと書き出せるという驚きの性能。


つまり、
「毎日は使わないけど、たまにメモしたい」


そんな使い方にもぴったりなんです。


初心者の方が感じがちな“インク詰まりのストレス”を、最小限に抑えてくれる、まさに初心者の味方といえる機能です。

プレピーの魅力は

「スケルトンボディ」と驚きの軽さ

プレピーのもうひとつの大きな特徴が、透明ボディのスケルトンボディ


ペンの中が見えることで、インクカートリッジやコンバーターの残量が一目で確認できるんです。


「あれ、インク切れた…」という突然のトラブルを防げるのは、日常使いではかなりありがたいポイント。


さらに、カラーインクを入れると、その色がボディ越しに透けて見えるので、見た目の楽しさもアップ。


お気に入りのインクを“見せて使う”楽しさがあるのも、プレピーならではです。

チロルチョコ1個分の重さ

わずか13g

そして何より驚くのが、その軽さ。


本体重量はわずか約13g。


これは、あのチロルチョコ(約11g)とほとんど変わらないくらいなんです!


金属軸の万年筆と比べると圧倒的に軽く、筆記時の手の疲れも少なく、持ち運びにも最適。


ただし、人によっては「ちょっと軽すぎる」と感じることもあるかもしれません。


万年筆に“適度な重み”を求める方にとっては、少し物足りなく感じる可能性もあります。


それでもこの価格で、ここまで実用性とデザイン性を兼ね備えているのは本当に驚きです。

書き心地は

軽くて滑らか

正直、使う前は「500円の万年筆なんて、どうせカリカリして書きにくいんじゃないの?」って思っていました。

  でも、実際に使ってみるとその予想はいい意味で裏切られました。

 ✅ スムーズな書き出しで、インクの出も安定 

 ✅ カリカリ感が少なく、意外なほどなめらか

 ✅ 軽い筆圧でもしっかりインクが出る 

 高級万年筆のような「しなり」や「ペン先の柔らかさ」はさすがにありません。 

ですが、それを差し引いても、普段使いには十分すぎるほどの書き心地です。 

 メモ書き、手帳、日記など、日常の中で気軽に使う1本としては、むしろ「ちょうどいい」と感じるくらい。 

「これで500円?」と思わず驚いてしまうクオリティでした。

こんな方におすすめ

・万年筆を試してみたい初心者の方 

・コストを抑えてスタートしたい方 

このプレピーで、「万年筆って面白いかも」と思ったら、きっと次の1本が欲しくなるはずです。

無印良品の万年筆

シンプルで使いやすい1本

2本目は、無印良品の万年筆


価格は約1,490円(2025年6月現在)


その名の通り、無印らしいシンプルでミニマルなデザインが魅力の1本です。


本体はアルミ製で、見た目はスタイリッシュなのにとても軽くて丈夫


手に取ったときの質感もよく、持っているだけでちょっと気分が上がるような、そんな存在感があります。

無印らしい無駄を省いたデザイン

余計な装飾を一切排したミニマルな佇まいが最大の魅力です。


本体はアルミ製で、マットな質感と無機質なカラーが相まって、シンプルながらも洗練された雰囲気を漂わせています。


まさに「機能美」といえるデザインで、ビジネスシーンや勉強机の上でも自然となじみます。


特に印象的なのが、グリップ部分のローレット加工(滑り止めの凹凸模様)


見た目のアクセントになるだけでなく、実用性も兼ね備えており、長時間の筆記でも滑りにくく、安定した握り心地をサポートしてくれます。

また、ペン先には繊細な模様が刻まれており、シンプルなボディとの対比で、上質感や道具としての品格を感じさせてくれます。


見た目の主張は控えめでも、手に取った瞬間に「あ、これいいな」と感じられる。


そんな“無印らしさ”が詰まった、静かで頼れる一本です。

滑らかさが心地良い

書き心地は、適度な滑らかさとインクフローの良さが特徴。


筆圧をかけなくてもスッとインクが出るので、「書くことが気持ちいい」と素直に感じられる1本です。


プレピーよりもカリカリ感が少なく、よりスムーズな印象。

こんな方におすすめ

・シンプルで飽きのこないデザインが好きな方

・ちょっとこだわったオシャレな筆記具を探している方

注意点としては、キャップの密閉性がそれほど高くないため、しばらく使わないとインクが乾く可能性があります。

とはいえ、毎日手に取るような使い方であれば、特に問題はありません。

派手さはありませんが、だからこそどんなシーンにもなじみやすく、“静かに寄り添ってくれる”ような万年筆。

まさに、知る人ぞ知る“隠れた名品”です。

LAMY Safari

間違いない“王道の1本”

最後にご紹介するのは、ドイツの筆記具ブランド LAMY(ラミー) が展開する大定番モデル、「Safari(サファリ)」です。


この万年筆、万年筆に少し詳しい方であれば、ほとんどの人がその名前を知っているのではないでしょうか?

それほどまでに世界中で愛され続けている、まさに入門の王道とも言える1本です。

見た目にも、機能にも

こだわりが詰まったデザイン

LAMY Safariの最大の特徴は、豊富なカラーバリエーションユニークなボディデザイン


ポップなカラーから落ち着いたトーンまで、毎年限定色も発売されるため、集めたくなってしまう人も少なくありません。

ボディ素材は樹脂製で、手に持ったときのバランスも良く、決して安っぽさは感じません。


そして注目すべきは、独自の三角形グリップ


このグリップは、指が自然と正しい位置に収まるよう設計されており、「これから万年筆を使い始める」という初心者にも優しい設計になっています。


ペンの持ち方に自信がない方でも、無理なく安定した筆記姿勢が取れるのは、まさにSafariならでは。

書き味は“気持ちいい”のひと言

LAMY Safariの書き味は、とにかくスムーズで心地よい。


ペン先が紙の上をサラサラとすべるように動き、軽い力でもしっかりとインクが乗ってくれます。


ペン先の種類もEF(極細)・F(細字)・M(中字)・B(太字)と豊富に揃っており、用途や好みに合わせて選べるのも嬉しいポイント。


さらに、ペン先にはほんのり程よい「しなり」もあり、紙との接地感が柔らかい。


これが手に伝わってくる“筆感”の気持ちよさにつながっていて、
「書くって気持ちいい!」と素直に感じさせてくれるんですよね。


万年筆らしい筆記体験を味わいたい方にとって、LAMY Safariは本当にぴったりの1本です。

 こんな方におすすめ

・万年筆を「見た目」で楽しみたい方 
 
・正しい持ち方を身につけたい初心者の方 

見た目のワクワク感、書き心地の心地よさ、そして使い続けたくなる満足感を味わえる1本です。

まとめ

今回は、万年筆デビューにぴったりな「1万円以下で買えるおすすめの3本」をご紹介しました。


それぞれに個性があり、どれも「初めての万年筆」として自信を持っておすすめできるモデルばかりです。



①プラチナ プレピー
圧倒的コスパ&乾きにくさ。
約500円 。

②無印良品 万年筆
シンプルで使いやすい、日常使いに◎
約1,500円 。

③LAMY Safari
デザイン・書き心地・耐久性の三拍子。
約5,000円前後 。


お気に入りの1本があるだけで、毎日の手帳やメモ書きの時間がちょっと楽しみになる。 

そんなふうに、万年筆は“書く”という何気ない行為を、特別なものに変えてくれます。 

 最初の1本を選ぶ時間も、きっと万年筆の楽しさのひとつです。 

あなたにぴったりの1本が見つかりますように。