透明ボディに惚れた!

TWSBI Diamond 580ALR

ずっと気になっていた台湾の万年筆ブランド TWSBI(ツイスビー)


特にあのスケルトンボディの「Diamond 580」は、SNSやレビューを見ては「いつかは欲しい…」と思っていた存在でした。


そして今回、ついに念願の Diamond 580ALR ニッケルグレー(Fニブ) をお迎えしました!


落ち着いたグレーのメタルパーツと透明軸の組み合わせは写真で見る以上に美しく、手に取った瞬間からテンションが上がります。


ずっと憧れていた一本を手にした喜びと、実際に使ってみた書き心地やデザインの魅力を、今回はじっくりレビューしていきたいと思います。


TWSBIとは


TWSBI(ツイスビー)は、台湾発の筆記具ブランドです。


その歴史は意外と古く、もともとはOEMメーカーとして世界中の有名ブランドのペンを製造してきた会社でした。


長年培った技術を活かし、2009年頃から自社ブランド「TWSBI」を立ち上げ、瞬く間に万年筆愛好家の間で人気を集める存在になりました。


特徴的なのは、スケルトンボディピストン吸入式といった、従来だと高級万年筆でしか楽しめなかった機能を、手の届きやすい価格帯で提供していること。


特に「ECO」や「Diamond 580」シリーズは、インクをたっぷり吸入できるだけでなく、透明軸ならではの“インクが満ちていく美しさ”を堪能できると大人気な万年筆です


開封の儀


やっぱり新しい万年筆を開ける瞬間って、特別ですよね。


箱を手に取った時点でちょっと胸が高鳴って、早く中を見たい気持ちを抑えながらゆっくり開けていきました。


最初に現れたのはクラフト調の外箱。

中央に赤いTWSBIのロゴが押されていて、シンプルなんだけどオシャレですよね!


フタを開けると、透明ケースの中に「Diamond 580ALR ニッケルグレー」が収まっています。

スケルトンボディが光を受けてキラッと輝いていて、「これがずっと欲しかったTWSBIか」と思うと自然と笑みがこぼれました。


ケースにしっかり固定されていて、ただしまってあるだけじゃなく、まるで飾られているみたい。


角度を変えて眺めると、透明軸に落ち着いたグレーのメタルパーツが映えて、どんどん引き込まれていきます。

パッケージの裏にサプライズ

実はちょっと焦ったことがありました。


透明ケースから本体を取り出して「よし、パッケージはもう処分しようかな」と思ったその時…。


裏側をよく見てみると、小さなスペースにレンチシリコングリスが収納されていたんです。

「危ない、捨てるところだった!」と心臓がヒヤッとしました。


これからお迎えする人は気をつけて!


このレンチとオイルは、TWSBIを分解・メンテナンスするときに使う専用工具。

つまり「長く付き合っていけるように、ユーザー自身で整備してくださいね」というTWSBIからのメッセージなんですよね。


最初からここまでセットになっている万年筆って、なかなかないと思います。


買ったその日から「使う」だけじゃなく「育てる楽しみ」まで用意されている。


これもTWSBIが愛される理由のひとつだと感じました。


デザイン


まずは見た目から。


TWSBI Diamond 580ALRといえば、やっぱり一番の特徴はこの外観です。


実際に手に取ってみると写真以上に存在感があって、細部までしっかり作り込まれているのが伝わってきます。

ボディ

まず目を引くのは、名前の由来でもある“ダイヤモンドカット”の胴軸。


透明軸に施された多面カットが光を反射し、角度を変えるたびにキラリと輝きます。


インクを入れれば、その色が屈折して映えるので、ただの透明軸以上の存在感があります。

ニッケルグレーのメタルパーツはマット調に仕上げられていて、派手さはないけれど落ち着いた雰囲気。


透明な樹脂と金属パーツの組み合わせが、大人っぽい印象を演出してくれます。

わぁ〜、美しい!

天冠

キャップの天冠には、赤いTWSBIのロゴが埋め込まれています。


クリアパーツ越しに見えるこのロゴは、小さなアクセントながらブランドのアイコン的存在。


キャップを外すたび、ふと目に入るたびに「TWSBIを手にしているんだ」という満足感を与えてくれます。

ペン先

Fニブのステンレスペン先には、TWSBIのロゴと装飾的なラインが刻まれています。


実際に見ると繊細なデザインで、価格(16,500円)以上の丁寧さを感じます。


ステンレス製らしい硬さを持ちながらも、インクフローの良さが期待できそうな造り。


さらに、首軸部分には細かい筋が刻まれたローレット加工が施されています。

見た目に工業的なアクセントを加えるだけでなく、グリップ感を高めて滑りにくくする実用的な工夫にもなっています。


スペック


・長さ:収納時 約142mm


・最大胴軸径:約13mm


・キャップ径:約15mm(クリップを除く)


・重さ:約29g


数字だけ見ると少し大きめに感じますが、実際に手に取ると意外とバランスが良く、軽快に扱えます。


重量も29gと、見た目のしっかり感のわりに重すぎず、長時間の筆記でも疲れにくい印象です。

キャップポストには向かないかも

キャップをポストして使うのはあまりおすすめできません。

見た目も全体が約18cmと長くなりすぎてしまって、持ったときにしっくりこない印象


かなり長い笑


もちろん手の大きな方なら問題ないかもしれませんが、僕自身はキャップは外して使うスタイルが断然書きやすいなと感じました。


インクの吸引


TWSBIといえば、やっぱりこのピストン吸入式

尻軸をクルクル回すと、インクが透明なボディにじわじわと吸い上がっていく様子が見えて、これが本当に楽しいんですよね

インクが満ちていく瞬間は、ちょっとした実験をしているみたいで、思わずじっと見入ってしまいました。


透明軸だからこそ、インクの色がそのままデザインの一部になるのも大きな魅力。


濃いブルーブラックを入れればぐっと重厚感が増し、明るいターコイズを入れれば清涼感あふれるガラス細工のような雰囲気になりそうです。

「どの色を入れようかな?」


そんなインクを選ぶ時間さえ、このペンを持つ楽しみのひとつになりました。


書き心地


実際に書き始めてみて驚いたのは、そのなめらかさです。


F(細字)ニブですが、カリカリした感じはほとんどなく、むしろ“ぬらぬら”とインクが流れていく感覚。


ペン先が紙の上を気持ちよく滑っていき、引っ掛かりもまったく感じません。

文字を書くというより「インクを紙の上に置いていく」ような感覚に近くて、思わずどんどん書き進めてしまう心地よさがあります。


書いていて楽しい、ただそれだけで十分にこの万年筆を手にして良かったと思える瞬間でした。


インクフローも安定しているので、日記や手帳への細かい筆記にもぴったり。


細字ながらインクの濃淡もほんのり出て、表情のある字になるのも魅力です。

「鉄ペンは硬くてカリカリする」というイメージを持っている人には、ぜひ試してほしい一本。


予想以上にスムーズで、“書く楽しさ”を改めて感じさせてくれる万年筆だと思います。


まとめ


TWSBI Diamond 580ALR ニッケルグレーを実際に使ってみて感じたのは、「見た目の美しさ」と「書く楽しさ」をどちらも兼ね備えているということでした。

ダイヤモンドカットの透明ボディは、光を反射して手に取るたびに嬉しくなるし、インクを吸入すればその色がボディ全体を彩ってくれます。


まさに“インクを楽しむための万年筆”という表現がぴったりです。

書き心地も想像以上にスムーズで、Fニブでもカリカリせず、むしろ“ぬらぬら”とインクが流れるような感覚。


文字を書くのが楽しくなる万年筆です。

価格は1万円台と、高級万年筆に比べれば手が届きやすい。


それでいてデザイン、機能性、書き心地のすべてがしっかり詰まっていて、初心者からベテランまで楽しめる一本だと感じました。

そして何より、僕自身ずっと憧れていた一本をようやく手にできて、「やっぱり買ってよかった」と心から思えました。


開封の瞬間からインクを吸って書き出すまで、ずっとワクワクが続いていて、今も机に置いてあるだけで気分が上がります。

「透明軸でインクを楽しみたい」「実用的で気持ちよく書ける一本が欲しい」


そんな方には、自信を持っておすすめできる万年筆です。