サクラクラフトラボ010 レビュー

最近は、万年筆以外にもボールペンの沼にハマりつつあります。


万年筆の良さもありますが、

気負わずに書けるボールペンは、

日常の中で使う時間がどうしても長くなってきました。


最近は、ボールペンでも

デザインや質感に惹かれるものが増えてきました。


そんな流れで気になっていたのが、


サクラクラフトラボ010です。


2025年11月に登場したゲルインキボールペンで、価格は税込 13,200円。


カラーは 左から

ハンマートーンシルバー/ハンマートーングレー/ハンマートーンチャコールの3色展開です。


うん、全部欲しい(笑)


とはいえ、値段もそれなりにします。


さすがに気軽に全部、というわけにもいかず、

僕が迷ったのは グレーとチャコールでした。


明るく、金属感を素直に楽しめるグレーか。

それとも、渋くて全体が締まるチャコールか。


何日か悩んで、

写真を見返して、動画ももう一度見て、

最終的に選んだのは


ハンマートーングレーでした。

かっこいいぃぃ!!

レビューしていきます。


開封の儀


箱は紙製です。

でも、実際に手に取ってみると、
表面の加工や印刷にしっかり手がかかっている印象です。


表面のエンボス加工の、あの凸凹した手触り


見た目だけじゃなく、指で触ったときにも情報がある感じで、
無意識に何度か触ってしまいました。


サイドには、桜のマーク。

サイドを見ると、さりげなく桜のマーク。


思わず「おっ」と手が止まりました。


そのままスリーブを引き抜くと、

中には取扱説明書(保証書的な紙)がクリップに挟まっていて、
ペン本体はスポンジの台座にきれいに収まっていました。


ここで、
思わず写真を撮りたくなるくらい、
気分の上がる開封体験でした。


ご対面


う、うつくしい!!

手に取って最初に思ったのは、
思っていたより、ずっしりしているということでした。


測ってみると、重量は 約30g


軸径はグリップ付近で 約11mm と、太め。


全長は 約130mm前後で、見た目も体感も少し短めです。

太軸 × 重量級 × 短め。


数字だけを見ると少しクセがありそうですが、
実際に持ってみると、不思議とバランスがいい。


好みは分かれそうですが、
ハマる人は一気にハマるタイプだと思います。


僕は、完全にハマりました。


デザイン


次はデザインを見ていきます。


ハンマートーン塗装の

“不揃いな表情”

やっぱりまず目がいくのは、この胴軸です。


010の一番の魅力は、
ハンマートーン塗装で表現された、この凸凹とした表情


真鍮ボディの上に、
ハンマートーン塗装で模様をつけています。


実際に金属を叩いて作る凸凹ではなく、

塗装技術で“ハンマートーンっぽさ”を表現しているタイプ。


ただ、だからこそ量産ができて、

この価格に収まっているとも言えます。


そして、その塗装の仕上がりが美しい。

光の当たり方で表情が変わるし、
模様が均一じゃないから、見ていて飽きません。


机の上で角度が変わるたびに、
「あ、今の感じいいな」と思う瞬間があります。


キャッチコピーの
「不均衡の美学」という言葉も、
触って眺めているうちに、なんとなく腑に落ちてきました。


完璧に揃った工業製品の美しさというより、
揃っていないから、ずっと見ていられる美しさ


そんな印象です。

触り心地

ザラザラじゃなく、つるっと+凹凸

見た目はザラついていそうなんですが、
実際に触ると意外と つるっとしています。


表面はコーティングされているような感触で、
指に引っかかるような嫌なザラつきはありません。


ただ、凹凸はちゃんと感じられる。


完全にフラットではなく、
指先に「模様があるな」と分かる程度の存在感。


このバランスが絶妙で、
滑りすぎないし、長時間握ってもストレスが少ない。


むしろ指が落ち着く感じがあります。

クリップ

クラフトラボらしさの象徴

クリップは、
アンティーク眼鏡のテンプルを思わせる、
クラフトラボらしいデザイン。


穴のある形状と、ゆるいカーブ。


シルエットだけで
「あ、クラフトラボだな」と分かるのがいい。


このデザインは、

サクラクラフトラボの別モデル 「001」 とも共通しています。

クリップの形状や全体のシルエットは、
001から続くサクラクラフトラボらしさを感じる部分。


010はそこに、ハンマートーン塗装という新しい表情を重ねた、立ち位置のモデルだと感じました。


クリップ自体は、結構しっかりしています。


ペンケースに挟んでみると、

ちょこんとクリップが顔を出す感じがちょうどいい。

全部が隠れてしまうより、

少し見えているくらいの方が、個人的には好みです。


ペンケースを開いたときに、

「あ、これが入ってるな」と分かるのもいい。


見た目と実用性、そのバランスがうまく取られている印象でした。

天冠にも

さりげなく桜のマーク

天冠にも、さりげなく桜のマーク。


主張は強くないけれど、
ちゃんと「サクラクラフトラボのペンだ」と分かるデザインです。


表面はフラットすぎず、
わずかにマットな質感。


光の当たり方で、やわらかく表情が変わります。


天冠部のローレット加工も細かくて、
見た目のアクセントになりつつ、
指を添えたときの感触も心地いいです。

ツイスト操作の気持ちよさ

010はノック式ではなく、回転ツイスト式。


天冠まわりを回して、ペン先を出します。

この操作が、思っていた以上に気持ちいい。


回転は少し重めですが、引っかかりはなく、とても滑らかです。


出し切ったところで、控えめなロック感があって、
「ここまで」というのが指にも分かる。


そして、戻すときは天冠を軽く動かすと、


ペン先がぬるーっと、ゆっくり自動で戻っていく


この“静かなギミック感”が、使うたびにちょっとした満足感になります。

口金まわり

ペン先側、口金まわりの形状はシャープすぎず、

かといって丸くなりすぎてもいない。


先端に向かって、すっと収まっていくラインがきれい。


実際に書くときも、視界を邪魔しないので、
文字を書くことに集中できます。


書き心地


いざ書いてみて、まず感じるのは

0.5mmらしい、あのカリカリ感。


紙との摩擦をちゃんと感じるタイプで、

いわゆる「ぬるぬる滑る」書き味ではありません。


どちらかというと、

滑らかというより、しっかり書いている感覚。


でも、不思議と嫌じゃない。

むしろ、気持ちいいなと感じます。


そう感じた理由は、

ペンの先端が硬めだからだと思います。


ペン先のガタつき(芯ブレ)が非常に少なく、

書く角度を変えても、ほとんどブレない。


この精度があると、

0.5mmの硬質な感触が

「引っかかり」ではなく、

ちゃんと書いている感覚として伝わってきます。

太軸なので、指で強く握り込まなくていい。


約30gある自重が、自然と筆圧の代わりになってくれる。


さらに、やや低重心バランスのおかげで、
線が安定します。


結果として、
短いメモも、手帳の文字も、
ずっと気持ちよく書ける。

書き始めてしばらくしてから、


「あ、これ、毎日使うやつだな」


そう思わせてくれる書き味でした。


僕は完全に満足していた…

はずだった


ここまで使ってみて、
正直なところ、ハンマートーングレーで十分満足していました。


見た目も良くて、触り心地も良くて、
書き心地も文句なし。


「これはいい買い物だったな」と、素直に思っていたんです。





……思っていた、はずなんですが。


使えば使うほど、
ペンケースを開けるたびに、
ふと頭をよぎるようになりました。



「チャコールが、ここに並んでたら……

 絶対、かっこいいよな」



グレーの少し明るい金属感。


そこに、渋く締まるチャコール。


同じハンマートーンで、色だけが違う2本。


一度その光景を想像してしまうと、
なかなか頭から離れません。


「いやいや、まだ早い」
「同じペンを2本はさすがに贅沢だ」


そう自分に言い聞かせながら、
気づいたらもう一度、購入ページを開いていました。



……そして。



チャコールも、お迎えしましたー!!(笑)

完全に沼です。


でも、後悔はありません。


2本並べてペンケースに入れてみると、
「最初からこうなる運命だったな」と思えるくらい、しっくりきました。


まとめ


010は、1本で終わらないペンだった(笑)

サクラクラフトラボ010は、
スペックや機能だけで評価するペンではないと思います。


触ったときの質感。
ツイスト操作の所作。
書いているときの安定感。
そして、使い続ける中でじわじわ効いてくる存在感。


それに加えて、
見た目のデザインも、このペンの大きな魅力です。

ハンマートーン塗装の不揃いな表情は、
手元で眺めていても飽きません。


見た目だけでなく、手触りがいいのも印象的です。


派手ではないけれど、
他と見間違えることはない。


気づけば、


「今日はこれで書こう」と、自然に手が伸びる。


そんな唯一無二なペンでした

このレビューが、

ペン選びの参考に少しでもなれたら幸いです。


サクラクラフトラボ公式サイトはこちらです。